河口湖の近くから

by ghosttrain

形式プレート風の表示

 実際の車両で使用された本物の鉄道グッズには、金銭的にもなかなか手が届かないので、どうにかして自作できないものかと、考えていました。
 国鉄方向幕書体フォントを公開されているロールズ様、客車表記文字フォントを公開されている森井様、それぞれにありました研究成果を活用させていただき、2016年に車内の形式プレート風グッズの作成を開始しました。
*ロールズさんのフォントについては、2018年現在、大きく使用許諾の条件が変わっておりますことにご注意ください。

 2015年にも車内プレート風の模型で形式プレートにチャレンジしましたが、リアリティをより高めたいと思いました。

作業は、H28.1に実施

思い入れ等も加味し、モデル化したい形式を選定。
左右反転の印刷は、文書をPDF化するときに鏡像させる方法とし、透明フィルムのラベルシートを使用しました。
記念品的に愛称幕と方向幕のミニチュアも追加もしてみました。


今回は、安価な塩ビ板ではなく、3mm厚のアクリルを思い切って購入。カッターで入れた線を元に、パキッと割る感覚は気持ちの良いものでした。


寸法はいつもながら独自の設定ですが、はみ出しがないか程度の確認は念のため実施。


いかに気泡を入れずにフィルム貼りができるかが素人作業の課題なので、今回は、接着面に水を用いてみました。
透明ラベルは印刷面全面に「のり」がついているようなので、接着面からあふれた水が印刷面に付着しないよう、スポイトで調整して少量を滴下。


アクリル板に鏡文字を裏から貼り付ける作業を進めます。書体が実車さながらのクオリティなので、作業途中でもうれしくて何度も観察してしまいます。


フィルムが貼り付けできたら、四隅のカット処理をします。


裏面からホワイトラッカーを吹き付ける準備として、表面と厚み部分をマスキングします。


塗装室がないので屋外で白色を吹き付けし、粉塵を避けるためにトマト観察の温室で乾燥。みどころ乾いたら、待ち切れず作業机に搬入。


マスキングを恐る々々はがすと、きれいなできあがりが現れました。アクリルの透明感が明るく、側面からも表示が透ける感じがリアルです。


(参考)実車の画像 H28.1.21、H28.2.8


(参考)鉄道博物館 H28.2.20


今回の作成分。アクリル板が足りず、数枚はシール式にしてみました。


記念品的なものはアクリルではなく、前回残りの2mm厚塩ビ板を使用。


過去の取り組みと比較すると、明らかに水準が向上したと思います。


関係しそうな表示を並べてみる。これが楽しみになるなんて、一般的に決して明るい趣味ではないなあ。

 

 

形式選定と成果品

撮影した記録のある形式を中心に、思い入れのある車両をモデルにしてみました。
当然ながら、実車で直書きが採用されたものには、アクリルプレートが存在しないので、それも含めて想像のグッズです。

サロ581
サロ581-1(上野駅)

ナハ21
ナハ21 15(急行だいせん)

オハネ25
オハネ25 1(青森駅)

キシ80
キシ80 27(特急オホーツク)

キハ22
キハ22 140(湧網線)

オハフ46
オハフ46 2027(越美南線)